レオパ飼育のケージとして、GEXグラステラリウム3030を考えているんだけど…レオパを飼うには大きすぎるのかな?実際の使い心地ってどうなのかな?
私もGEXグラステラリウム3030を使っているので、実際に使ってみた感想を伝えしていくよ。
GEXグラステラリウム3030はレオパ飼育に人気のケージですが、初めてレオパを飼う人は、こんな不安があると思います。
- GEXグラステラリウム3030は、レオパ飼育には大きすぎない?
- 全面両開きの扉は本当にお世話がしやすいの?
- レオパが過ごしやすいケージなのかな?
- 後からケージを買い替える必要が出てこない?
- グラステラリウム3030は値段が高い?
けっして安い買い物ではないので、後悔したくないですよね。
私もGEXグラステラリウム3030を購入するときは、かなり悩みました。
結論をからいうとGEXグラステラリウム3030は、ちょうど良いサイズ感にレオパの観察、お世話のしやすさ、保温器具に悩まなくて良いというメリットを兼ね備えた、初心者にオススメできるケージです。
しかし、多少の注意点やデメリットもあります。今すぐ買っても後悔のない商品ですが、私のレビューをみて納得してから購入される方が良い買い物ができると思います。ぜひ最後まで見ていってくださいね。
GEXグラステラリウム3030の特徴
まず、GEXグラステラリウム3030の特徴が以下になります。
GEXグラステラリウム3030の特徴を、実際の使用した感想を交えて、メリットとデメリットにわけて説明していきます。(以下は、グラステラリウム3030と表記します。)
グラステラリウム3030のメリット
グラステラリウム3030の特徴から、メリットをまとめてみます。
今からひとつずつ説明していきます。
【ケージサイズ】レオパの快適性と部屋への置きやすさを両立したちょうど良いサイズ。
レオパは小さなケージでも飼えるって聞いたけど、こんなに大きなケージって必要なの?
小さなケージでも飼えるってだけで、レオパにとって快適ってわけではないんだ。
レオパも生き物だから、小さなケージに閉じ込められて、動けるスペースもないのはストレスになってしまうんだ。
動かない生き物と思われてるけど、夜は活発に動き回ります。運動できるスペースを確保しておくのは、ストレス発散になり、レオパの健康維持にもつながります。床面積は広いほうがレオパにとって快適な環境です。
でも、うちには大きなケージを置けるスペースはないよ(泣)
大丈夫!グラステラリウム3030なら、レオパの動けるスペースを確保したうえで、ワンルームやマンション住まいの人にも設置しやすいサイズになっているよ。
ケージは、大きくなればなるほどレオパの快適性は上がりますが、ケージの管理の手間が増えていきます。また、置き場所にも困ります。このちょうど良いサイズ感が、初心者さんにグラステラリウム3030をオススメする1番の理由です。
グラステラリウム3030はレオパが快適に過ごせる最低限のスペースを確保したうえで、置き場所にも困りません。大きすぎず、小さすぎずちょうど良いサイズ感です。家族と同居していて、自分の部屋で飼育したり、一人暮らしのワンルームでも置けるケージサイズです。
また、レイアウトにすごくこだわるには、狭いと話しましたが、レイアウトが楽しめないわけではありません。
グラステラリウム3030のサイズがあると、シェルターとみず入れをおいてもスペースが余るので、流木などをいれてレイアウトを楽しむこともできます。ケージの高さを活かして、突っ張り棒と布でケージ内に2階スペースを増築することも可能です。
【背景】運動スペースの確保に役立つ背景の壁
背景の壁は、グラステラリウム3030を購入すると標準でついてくるものです。いらない人は、取ってしまうこともできます。
この壁はでこぼこしていて、レオパにとって上りたくなるみたいで、よく登って遊んでいます。発砲スチロールなので、爪がしっかりとひっかけて、安定して上り下り出来ています。
立体行動をすることによって、レオパの運動不足解消にもなりますし、ストレス発散にもなります。
落ちたらケガするのではと、心配する声が聞こえてきそうですが、落ちても下はソイルですし、高さも20cm~30cmの範囲ないですし、そこまで危険はないと考えています。
発泡スチロールが破れたりしてきたら、誤嚥の危険があるので避けようと思います。
絶対の安全はないので、使用は自己責任でお願いします。
【正面の扉】日々のお世話が楽になる前面の両開き扉
レオパって上からのお世話にびっくりすることがあるって聞いたことがある。レオパを驚かせない為に、前に扉があるといいんだよね?
もちろん、レオパを驚かせないって意味もあるよ。冬場に天井においたヒーターをよけなくてもお世話できることが、すごく便利なんだ。
ケージの天井を開けてお世話をするよりも、ケージ側面からお世話をする方がレオパを驚かせない為に、良いといわれています。
しかし、私はそれ以上に、冬場にヒーターをのせたままお世話できることの方が前面扉の大きなメリットだと感じています。
冬場になるとケージ内の温度が下がりすぎないように、保温しなくてはいけません。多数のレオパを飼育していて、温室を作ったり、エアコンをずっとつけっぱなしにできるお家は良いのですが、環境的にできない家もあると思います。
レオパ1匹を飼う家では、ケージの天井にヒーターを取り付ける方が安く簡単に保温できます。
お世話のたびに、ヒーターをよけてからお世話をするのは、地味にめんどうです。前面扉があるおかげで、ヒーターを設置したままお世話ができます。これは、レオパを飼ってみて、気づいたグラステラリウム3030の良いところでした。
また、前面が両開きの扉なので、男性でも手を入れやすくお世話がしやすいです。ウェットシェルターの水交換や霧吹きの時に、両開きの恩恵を感じます。
両手を同時に入れることも可能です。
【天井】天井ヒーターの取り付けが簡単。
天井がステンレスメッシュで金属製ということがメリットです。天井につけるヒーターは、熱を持ちますので、プラスチックなどでは変形や破損の可能性があるので、金属製でないといけません。グラステラリウム3030は天井が金属製の網なので、ヒーターを安心して取り付けることが出来ます。
天井にヒーターを付ける必要があるなんて知らなかったよ。
初めてレオパを飼う人は、パネルヒーターだけで保温できると思っている人が多いけど、冬場は保温のために天井にヒーターを取り付ける必要があるよ。
天井にヒーター以外の方法もあるの?
天井ヒーターを取り付けないときは、温室を作ったり、ケージの置いてある部屋のエアコンを24時間つけておいて、保温する方法もあるよ。
なんだか大変だね。エアコン24時間つけておくのは電気代もかかりそう…
そうだね、レオパ1匹の飼育なら、天井ヒーターを取り付ける方が簡単だし、費用も安いよ。
グラステラリウム3030は、GEXから販売されている専用ヒーターを天井に乗せるだけで、ヒーターの取り付けが完了します。
天井が金属メッシュなので、他社のヒーターを取りつける場合にも、安心です。
GEXからヒーティングトップというケージ上部設置型(天井ヒーター)の保温器具が販売されています。GEXのケージで使うことを想定して作られているので、使いやすいです。グラステラリウム3030ならヒーティングトップSがちょうどいいサイズです。
また、天井に設置されたコード用の穴が便利です。
天井にヒーターを取り付ける時には、温度が高くなりすぎないように、サーモスタットを併用します。ケージ外部にあるサーモスタット本体からコードを伸ばして、ケージ内にセンサーを設置する必要があります。この時、コード用の穴が標準で用意されているので、DIYして穴をあけたりする手間がなく楽ちんです。
サーモスタットとは、ヒーターによってケージ内の温度が上がりすぎないようにするための機械です。サーモスタットで温度を設定して、ケージ内に設置した温度センサーが設定された温度になると、ヒーターが止まるようになっています。設定温度を下回ると、ヒーターが動きだす仕組みになっています。
【ケージ底】ケージ底にパネルヒーターを置けるスペースがある。
ケージの底にスペースがないとこまるの?パネルヒーターをケージの下に敷くだけでいいんじゃないの?
パネルヒーター敷くために、ケージの底に適度に隙間が必要なんだ。パネルヒーターの説明書にもパネルヒーターの局所的に強い圧力がかかったり、密閉状態での使用は避けるように書かれているよ。
グラステラリウム3030の底には、パネルヒーターを差し込むための隙間が用意されていて、前後左右の4か所の好きな場所からパネルヒーターを差し込むことが出来ます。
GEXのパネルヒーターは、レプタイルヒートという製品が販売されています。グラステラリウム3030なら、レプタイルヒートSがちょうどいいサイズです。
【天井・通気口】夏場は通気性抜群で蒸れにくい。
ケージの天井がメッシュで、ケージ前面に通気口があるので、空気の流れが出来て、通気性がとても良いです。日本の夏は、温度も湿度も高くなりがちなので、グラステラリウム3030だと、夏場の蒸れ防止にもなります。
【ケージ素材】全面がガラスなので、レオパが観察しやすい。
これはガラスケージすべてに言えることですが、レオパの観察がしやすく、見た目に美しいです。プラケースやアクリルケースに比べて、傷がつきにくく、きれいな状態を保ちやすいです。
夜になって動き出したレオパの可愛い姿を楽しめるだけでなく、うんちなどの汚れにも気づきやすくなるのもメリットです。
グラステラリウム3030のデメリット
先ほどのグラステラリウム3030の特徴ごとにデメリットを整理してみました。一つずつ説明していきます。
【ケージサイズ】レイアウトにすごくこだわりたい人には、狭すぎる。
グラステラリウム3030には、シェルターを設置するとあと二つ程度しか置物を置くことはできなくなります。グラステラリウム3030でも、レイアウトを楽しむことはできますが、もっとこだわりたい、いろいろなオブジェを置きたいという人には、狭く感じると思います。
参考に私のレイアウトをのせておきます。シンプルですが、シェルターと流木を入れて、それなりに楽しむことが出来ています。
【ケージサイズ】高さがあるので冬場の保温はレオパのいる床付近まで温まっているか確認が必要。
レオパ飼育にはあまりケージの高さは必要ないので、グラステラリウム3030は高さがありすぎるように感じます。高さがあって、不便なのは、温度管理の手間が増えるからです。
冬場には、天井にヒーターを使用していますが、しっかりとレオパの居住空間である床付近まで温まっているかの確認が必要です。温まった空気は上に、冷たい空気は下にいく性質があります。高さがある分、ケージの床付近まで十分に温まっていない可能性があるからです。
ヒーターを取り付ける時には、ケージの床付近がしっかりと温まっているか温度計で確認することが必要です。
【ケージ素材】ガラスのケージなので重さがある。
当たり前ですが、ガラスのケージなので、それなりに重さがあります。アクリルやプラケースに比べて、ケージの掃除をするときには、重さを感じます。
ケージの中身が空の状態だと、4.8kgです。
ケージにロックシェルター、流木、ソイル(3cmほど)を入れた状態だと7.0kgです。
女性でも持ち運びは可能な重さだとは思いますが、参考にしてください。重いなぁと感じるなら、アクリル製やプラスチック製のケージを検討したほうが良いかもしれません。
【通気口】前面の通気口のせいで、正面から少し見えにくくなってしまっている。
せっかくガラス製で見やすくなっているのに、前面の通気口が邪魔で、レオパが見にくいことがあります。何度も、この黒い部分がなければいいのにと思いました。
横からはとても見やすいのですが、正面からの観察がしにくくなってしまっているのは、私にとってグラステラリウム3030の一番の難点ですね。
【天井・通気口】冬場には通気性が良すぎて、保温しにくい。
天井がメッシュであり、前面にも通気口が設けられているので、通気性が良いです。しかし、保温することに関してはデメリットに働きます。
私たちの部屋でも、天井がなく窓も開いている状態では、いくらエアコンを効かせても部屋は暖かくなりませんよね。
対策は簡単です。少し通気性を悪くして、ケージの断熱性を高めてあげます。
冬場には、ケージの天井半分にヒーターを取り付けて、残り半分は発泡スチロールで覆ってしまいます。ケージの側面も発泡スチロールで覆います。
こうすることで、冬もレオパはぬくぬくと暮らせます。
ケージのある部屋は24時間エアコンをつけておくことでも対策できますが、電気代が高くなっているので、難しいお家もあると思います。天井ヒーターとパネルヒーターだけなら、月々数百円程度の電気代で済みますので、経済的です。
【価格】価格が高い
メーカーが出している標準小売価格12,500円(税抜き)は、安い金額ではないと思います。値段が高い分、後からヒーターの取り付けをどうしよう?夏にケージ内が蒸れそう?お世話がしにくい?と悩んでケージを飼いなおすことはないと思います。
レオパの寿命は10年前後あります。買ったケージは壊れない限り、使い続けると思うので、10年間使うものと考えると、GEXグラステラリウム3030は高い買い物ではないと思います。
レオパと暮らす10年間、お世話がしやすく、悩みの少ないケージの方がより楽しめるのではないでしょうか。
グラステラリウム3030を使ってみて感じたこと
コンパクトサイズながら、流木を置いたり、ロックシェルターを置いてみたりと、レイアウトを楽しむことが出来ます。サイズ感が本当にちょうどいいです。
ただ、高さがあるので冬場にヒーティングトップSとレプタイルヒートSだけでは、保温としては不十分です。というのも通気性が良くて、温まった空気がメッシュの天井から逃げてしまって、レオパのいる床付近がなかなか温まりません。
そのため、冬場は天井の金属メッシュの半分を発布スチロールで塞ぐことで、保温性を高めています。気温が0°を下回る真冬には、ケージの側面も発泡スチロールで覆っています。
飼い始めて慣れていない頃に、こんな失敗をしたことがあります。
最近まで暖かかったので、ヒーティングトップSを付けていませんでした。そこで、急に冷え込む日があり、温度変化のせいでレオパが拒食になることがありました。初めての拒食で2週間くらい何も食べてくれなかったので、とても焦りました。
※秋注意画像
夏から秋への変わり目には注意が必要です。夜中に温度が急に下がることを想定して、早めに上部設置型ヒーターを付けておくことで予防できます。
グラステラリウム3030は、レプタイルヒートやヒーティングトップといった専用品があることもありがたかったです。同じメーカーで作られているので、製品同士が装着しやすく、レオパを飼うために必要な道具をどうやって取り付けようと考えなくていいのは楽でした。
※レプタイルヒートとヒーティングトップ画
レオパの飼育に慣れていないのに、飼育品の取り付けをDIYしていたら大変でした。取り付けに手間を取られない分、温度管理やエサやり、掃除など日常のお世話に時間を使うことができます。
グラステラリウム3030って、爬虫類を飼育する専用ゲージとなっているんですけど、これも所有欲を満たしてくれます。(笑)
多機能で爬虫類飼育してるって感じがカッコイイです。
※ケージ全体カッコイイ画像
大体、お客さんが初めてうちに来ると、「えっ、これ何?なに飼ってるの?」ってなります。夜だったら、レオパさんを出して見せてあげたりもします。
その時に、正面の扉のロックをカチッと解除して、両開きの扉をそーっと開きます。この多機能ケージの感じが男心をくすぐるんですよね。そして、どやぁとレオパさんのお披露目です。
爬虫類が苦手っていう人でも、何人かは「あれ、意外とかわいいね」って言ってくれるんですよ。
グラステラリウム3030をオススメする人
グラステラリウム3030をオススメする人の特徴は以下になります。一つでも当てはまれば、グラステラリウム3030を買っても後悔はないと思います。
もし、あなたがグラステラリウム3030の購入を考えているなら、想像してみてください。
グラステラリウム3030でレオパを飼育すると、パネルヒーターや上部置き型ヒーターで悩まなくてよくなります。
レオパ飼育のために必要な機能が詰まったケージの機能美にうっとりしつつも、両開きの正面扉のおかげで、お世話のしやすさは抜群です。
側面がガラスなので、ガラスについている水滴をなめる姿が良く見えます。うんちするときのしぐさも可愛いですよ。運が良ければ、脱皮の瞬間に立ち会えるかもしれません。
グラステラリウム3030なら、レオパの生涯飼育が可能で、新しくケージを買い変える必要がありません。ずーっと、同じケージで飼い続けるなら、グラステラリウム3030は良い選択だと思います。
※長く飼う画
最初のケージが小さいものを買った人は、慣れてくると大きいケージに買い変えることが多いです。しかし、最初から大きなケージを買うと、管理の手間が大変で、初心者にはしんどいです。
グラステラリウム3030を使ってみると、本当にちょうどいいサイズ感のケージだと実感できると思います。
まとめ
グラステラリウム3030は、レオパ飼育によく使用されているケージで、レオパ飼育に向いています。その一番の魅力は、ちょうど良いサイズ感だと思います。レオパが適度に動ける広さがあって、お家に設置しやすいサイズです。レイアウトもそこそこに楽しめます。
1点注意が必要な点としては、通気性が高く、天井が高いために、レオパが暮らすケージの床付近を効率的に温めにくいという難点があります。冬場の保温には、天井や側面を断熱素材で覆って保温してあげる工夫が必要です。
お世話のしやすさや、観察性の良さ、ヒーターなどの専用品が多く、取り付けが簡単など、メリットは多く、実際に使ってみると、レオパ飼育で困ることはありません。
レオパをお迎えするときは、ケージを先に準備してからお迎えしてあげてね。
これは、レオパのお迎え時のストレス軽減につながるよ。
リンク:レオパをお迎えする前に注意すること
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